聞きなれない言葉だけどうちの子に関係あるのかな?
内分泌疾患て何でしょう?
“ホルモン”という言葉はよく耳にされると思います。ではホルモンとは何でしょうか。
体の中に何種類もある内分泌腺という器官で造られる化学物質をいいます。
人間を含めた動物の体の中には様々なホルモンがあり、それがバランスよく働くことで体の中が安定した状態に保たれます。
とても大切なものなのです。ホルモンのバランスが崩れて起こる病気を内分泌疾患といいます。当院の院長が力を入れている分野です。
内分泌疾患 Q&A
- 我が子もかかる可能性があるの?
- あります。特に過剰症は年齢の高い子に多いですからシニア期に入ったら要注意です。
- 罹るとどうなってしまうの?
- どのホルモンが関係しているのか、ホルモンが過剰なのか不足なのかによって様々な症状がでます。
元気がなくなったり、逆に元気になり過ぎたり、食欲が落ちたり、食欲が増したり・・・簡単には説明できないほどの多様な症状があります。 - 内分泌疾患にかかればすぐにわかるの?
- 初期ではわからない場合も多いです。当院では定期検査で発見される場合も多々あります。
我が子の様子がこれまでとちょっと違うと思われたらまず病院に相談なさることです。 - 予防法はあるの?
- 一般的にこれといった予防法はありません。
- どうしたら罹っていることがわかるの?
- 初期ではわからない場合も多いです。当院では定期検査で発見される場合も多々あります。
我が子の様子がこれまでとちょっと違うと思われたらまず病院に相談なさることです。
] 一般症状から疑いが持たれたら血液検査を行います。レントゲン(場合によってはエコー、CT、MRI)によって
原因となる内分泌腺の状態を調べることもあります。 - 病気になってしまったらどうなるの?
- 多くの場合が投薬によってホルモン量をコントロールすることで日常生活が送れます。
外科手術で根本的治療をするケースもあります。
この病気は誰でも罹る可能性があります。
しかも初期の段階では体の中で起こっている異常が症状として現れずにたとえ飼い主さんでも気づけないことが多くあります。
ですから内分泌疾患の発見は定期検査をお勧めする理由の一つでもあります。
内分泌疾患は大きく過剰症(亢進症)と低下症に分けられます。
過剰症 - ホルモンの分泌が多くなることによっておこる疾患です。
主にホルモンを作り出す器官である内分泌腺が肥大、または腫瘍化することが原因です。
多くは老齢動物にみられます。
低下症 - ホルモンの分泌が少なくなることによっておこる疾患です。
何らかの原因で内分泌腺が壊れてしまうことによります。比較的若齢の動物にも見られます。
当院で多くみまれるのは、猫の甲状腺機能亢進症、犬の甲状腺機能低下症です。