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よくあるコマッタ Trouble

よくあるコマッタ

トイレができない

トイレを覚えるまでの時間は個体差がありますし、一度覚えたトイレも出来なくなってしまうことがあります。
トイレトレーニングは根気よく続け、覚えた子でも、「トイレができるのは当然」と思わず、トイレで排泄している姿を見かたらほめてあげて下さい。
トイレを失敗してしまう子・・・次のようなことは大丈夫ですか?
もう一度、よく見直して下さい。

  • トイレの場所・形は適切ですか? また、トイレの場所はわかっていますか?
  • トイレで排泄することが良いこと、と理解できていますか?
  • インターホンがなると激しく吠える
  • 無意識のうちにトイレを失敗するように仕向けていませんか?
  • 人:失敗をした時大騒ぎした→ イヌ: 失敗をすると関心を向けてもらえる
  • 人:失敗をした時ひどく怒った→ イヌ: 排泄すると叱られるので隠れてしなければいけない
  • 人:ちょっと目をはなしてしまった(その間に失敗した)→ イヌ: 見られていなければどこでしてもいい
  • トイレが終わったらすぐケージに戻した→ イヌ: トイレをしたらケージにいれられてしまう

トイレトレーニングとは・・・

【トイレにいれる→ するまで待つ→ 排泄を始めたらほめる→ 終わった直後にごほうびをあげる(最終的にごほうびは不要です)→ 外に出す】

これを繰り返すことです。 個体差はありますがトイレを我慢できるじかんは、おおよそ、生後6ヶ月までは月齢+1時間、6ヶ月を過ぎると半日くらいです。トイレを失敗する癖をつけないことが、トイレ達成への早道ですから、我慢できる時間を頭に入れ、人が見ていられる場合とそうでない場合、各々に適したトレーニングをお家に来た日から始めて下さい。失敗を発見したら、イヌはクレートにいれてすみやかに掃除します。けして叱ってはいけません。“叱ることは百害あって一利なし”です。

人が見ていられる場合

クレートとトイレサークルを用意します。

クレート(扉のある箱型のケージ):快適なベッドであるように、なかはフカフカの敷物などを敷く。

大きさは手足を伸ばして横になれるくらいのもの(大きすぎるものは不適)。

トイレトレー:どんな状況、原因でも人を咬むことはいけないことです。

わがままは許さない:高い枠がなく、少し段差があり、充分方向転換できるくらいの大きさのもの。

トイレトレーニング:飼い主さんが希望する場所でトイレをさせる。

トイレサークル:トイレトレーにペットシーツをひき、サークルで囲う。

  1. 朝起きた時、そろそろいつものトイレの時間、あるいは、トイレをしそうな素振りが見えたら、トイレサークルにいれ、そのまま待つ(40分くらいまで)。この際、じっと見ているのではなく、さりげなく見守る。
  2. トイレを始めたら、静かに「いい子ね」などと声をかける。
  3. 終わったら外に出す前に、その場でほめてご褒美をあげる。
  4. サークルの扉を開け、外に出てきたら遊んであげる。
    注)サークルの出入りはイヌの足でさせる。人間が抱きかかえてサークルの上から出し入れすると自主的に行くことを覚えない場合がある。
  • 40分待ってもトイレをしなかったら、クレートにいれ、20分後くらいに再びトイレサークルに連れていく。
  • トイレを我慢できる時間内で眼をはなす時は、クレートにいれる。
    *生活を一週間ほど観察すると、だいたいのリズムがわかり、トイレの時間も予測できます。
    *クレートにいれるのは、トイレを我慢することを覚えさせる効果もあります。

人が見ていられない場合/家に来たばかりの仔犬の場合

サークルの中にベッドとトイレトレーを用意し(ベッドの場所以外はトイレ)、生活スペースをその中に限ります。

ベッド:ある程度の高さがありトイレと区別できるもの。快適で、手足を伸ばして横になれるくらいの大きさ。

ステップアップ

監視の目が行き届くのは、普通の人であれば一部屋が限界ですね。
ここで100%成功する日が2週間つづいたら、次の部屋を開放しても構いません。このように徐々に行動範囲を広くしていきます。
繰り返しますが、失敗する状況をつくらないようにすることが肝心です。
理想は…トイレのコマンドとなる言葉を決め(例えばオシッコ)、トイレを始めたら、「オシッコ」と優しく声をかけてあげます。
このコマンドでトイレをするようになれば、将来、どこにでも一緒にお出かけできます。

*都会で人と共に行動するイヌにとって、従来のように排泄は散歩でするといったスタイルはいろいろと問題があります。
携帯できるトイレシート=トイレと覚えされることがベストです。屋外で自由にトイレをする習慣がついてしまうとそれをやめさせるのは大変ですから、最初からトイレシートでトレーニングすることをお勧めします。

以上、行動クリニック五十嵐先生のお話を参考にさせていただきました。

ワガママ

気に入らないことをすると嫌がって、暴れる・うなる・咬む。これはワガママ! どんなに、かわいくても、小さくても、この兆候を見逃してはいけません。
人に対してこのような態度をとるのは家庭犬としてルール違反です。
わがまま放題の大人になる前に、仔犬の頃から、飼い主さんがしっかりしたリーダーシップをとり、「自分の思い通りにはならない、時には我慢しなければいけない」ということを教えましょう。リーダーシップをとるために、力で押さえつける必要はありません。
日々の生活のなかで、次のようなことを実行し、尊敬される、信頼される飼い主となって下さい。

イヌの言いなりにならない

吠えても要求は断固無視です。要求をかなえてあげるのなら静かになってしばらく経ってからにします。マンションなどで吠え声が困る場合は、ケージに入れ、厚手の毛布などでケージを覆って下さい。一つの妥協はそのうちたくさんの妥協になり、いつの間にかイヌに命令されて動くようになってしまいます。

反抗的な態度は無視する

唸っても、とりあうのはやめて、何事もなかったような態度でいましょう。そのうち脅しが通用しないとわかるはずです。 騒いだり、体罰を与えたりしても良い結果は得られません。

一緒に遊ぶ

遊びは良い勉強の場です。おもちゃを使って、できれば1日に5回以上遊んであげます。遊びの開始、終了は人間が決めます。イヌが遊びを要求して吠えても無視します。遊んでいる間に、「どうぞ(くわえて)」と「ちょうだい(放して)」を教えます。

たくさんほめてあげる

何かをさせた時だけでなく、良い子の状態(大人しくブラッシング、ケージの中で静かにしている)でいる時にもほめてあげましょう。

身体を触る練習をする

どこを触られても大丈夫なように、ご褒美をあげながら触る練習をします。

ブラッシングなどを嫌がってもやめない

ごほうびをあげ、優しい声でなだめながら続けます。嫌がってもやめてもらえないと覚えさせます。ただし、いきなり1時間のブラッシングは無理です。少しずつ。

抱っこの練習をする

最初は優しく、人間の身体(わき腹)に密着するように横に抱きかかえましょう。もし暴れても降ろしてはいけません。静かになったらほめて降ろしてあげます。

ケージトレーニング

夜・留守番の時、また人がいる時でも、人の食事中・来客時・監視できない時などはケージにいれます。

食餌や散歩の時間をずらす

いつも同じ時間だと、イヌが催促し、それをかなえてしまうことになりやすいので、人の都合に合わせてみましょう。

立ち入り禁止の場所をつくる

外に出かける

初めての場所、苦手な場所に一緒に出かけることによって、飼い主さんに対する信頼度をアップさせます。ただし、恐がりな子は、恐い思いをさせないように、少しずつ慎重に。

生後6ヶ月くらいになると、良い子が急に反抗的になることがあります。人間にすると中学生くらい。子供時代からの脱皮の時期ですね。特別なことをする必要はありませんから、手をぬくことなく、以上のことを繰り返し行って下さい。また、成犬(特に大型犬)で、すでにかなりわがままな場合は、できるだけ早く専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

以上、行動クリニック五十嵐先生のお話を参考にさせていただきました。

仔犬が手を咬む

ほとんどの場合が、いわゆる「甘がみ」です。仔犬同士が遊んでいるところをみればわかるように、口を使って遊びを誘うごく自然な動作です。しかし、家庭犬とし、人を咬むことはマナー違反。ポイントは、手を咬むような状況をつくらず、それが楽しい遊びだと覚えさせないことです。一度覚えてしまった楽しい習慣(イヌにとって)をやめさせるのは大変です。正しい人との遊び方を教えてあげましょう。

  • ケージやサークルから出したらまず遊んでやる。(トイレも忘れないで下さいね)
  • 遊ぶ時はオモチャを使う/手を遊び道具にさせないようにします。
    手との距離(30cm位)を取れるように、小さい子でも大型犬用のオモチャを使って遊びます。
  • 充分な運動をさせる
    仔犬はエネルギーがあふれています。充分な有酸素運動をさせ、エネルギーを発散させる必要があります。
    オモチャを使い十分に遊ばせます。お散歩に行けるようになったら外での運動を楽しんで下さい。公園など危険のない所では、ロングリード(5m位)・フレキシリード*2をつけて、自由に走れる時間をつくってあげましょう。
  • 手を口の周りに近づけない
    ほめる時も、撫でる必要はありません。撫でる時は、リラックスしている時、眠い時に背中をゆっくり撫でるようにします。
  • もしも、手を咬み始めたら
    すぐに(1回目で)声もかけず、目も見ないでケージにいれます。しばらくして、静かに落ち着いたらケージから出してオモチャで遊んであげます。
    手を咬む→ 遊びはおしまい→ オモチャを咬む→ 遊びを続けられる、と教えます。
  • アドバイス

    オモチャ:
    毎日、同じ物だと飽きてしまうので種類を多くします。小型のイヌでもLサイズのものが良いです。 人間が遊んで遊んであげられない時は、一人で遊べるオモチャ(バスターキューブ*3・プレスボーン*4、など)を用意して与えます。 オモチャの管理は人間がします。一人遊び用のオモチャ以外はイヌの自由にさせてはいけません

    遊びのルール:
    遊びの開始と終了は人間が決めます。静かにしている時に遊び始め、飽きる前に終わりにします。 一回の遊び時間は短く、回数を多くし、集中して遊ぶようにします。

    リード:
    クレートから出して遊ぶ時にリードをつけたままにします。捕まえやすくするためと、リードに慣らすためです。(リードを咬んでしまう場合は、あらかじめリードにビターアップル*5などを塗っておきます)

    撫でる:
    イヌを撫でることは人間にとっては楽しみです。けれど、撫ですぎは禁物。イヌが人間と同じくらい喜んでいるかというと「?」です。じっとして撫でられているより、身体を動かして遊ぶ方が楽しいようです。しつこく撫でられることによって、触られることが嫌いになってしまう場合もあります。ご注意を!

以上、行動クリニック五十嵐先生のお話を参考にさせていただきました。

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