ワンコの減量
日頃、拝見しているワンコ達のほぼ7割が生後1年半の頃より体重が増加し肥満傾向~肥満です。
ダイエットの必要を感じている飼い主さんも多くいらっしゃることと思います。次のようなお声をよく耳にします。
- 食事量はかわらないのに・・・
歳を重ねるごとに日常の動きも少なくなり、身体が必要とするエネルギー量も減少します。
また代謝も衰えてきます。→ 太ります - おやつはほんの少ししか与えていないのに・・・
ほんの少しが曲者です。大雑把な例えですが、体重5kgの子に1枚のビスケットをあげれば、
50kgの人間が5枚食べたことになります → 太ります - 7歳になったからシニアフードにかえたのに・・・
成犬用のライトフードよりシニアフードの方がカロリーは高いです → 太ります - ライトフードを与えているのにやせない・・・
一般食のライトフード(肥満の子用の食事)には減量効果はありません。
結論から申しますと “ 体重は簡単には落とせません!”
人間にとってもダイエットは難題。簡単に体重が落とせるなら、世の中に多くのダイエット情報や商品があふれているわけがありません。
ただし、人間と違ってワンコ達は勝手に冷蔵庫を開けてビールを飲んだりはしませんから、
飼い主さんの頑張り次第ではダイエットの成功率は人間よりも高いといえるでしょう。
体重を落とためには運動と適切な食事によって、消費エネルギーを増やし、摂取エネルギーを減らします。
と、どなたでもご存知のことですがこれがなかなか・・・
運動は心身の健康を保つために不可欠です。ですが運動によって体重を落とすのは容易なことではありません。
これまでの経験からして効果があるのはやはり食事管理です。
軽度の肥満であれば、間食をやめ、現在の食事量を少なめにする程度で効果があがるかもしれませんが、
それ以上の減量を考えるなら 減量用療法食をお勧めします。
一般食(肥満傾向用のものも含めて)では減らせるカロリーには限りがあります。
給与量を減らしすぎればカロリーだけでなく必要とされる栄養素まで足りなくなってしまいます。
それにお腹もすきます。減量用療法食はカロリーを抑えても他の栄養素が不足しないように考慮されています。
また脂肪の代謝や筋肉量の維持といった点からも減量をサポートしています。
下記に一般食と減量用療法食の比較を記載しました。
ただし単純にグラム数=フードの容積(=満腹感)ではありません。
療法食は同じ重さでも繊維分を増やし量(カサ)を増す工夫をしてあります。
理想的なダイエット計画はその子によって違いがあります。
減量大作戦をお考えでしたら是非スタッフにご相談下さい。
NO!!!