おしえて/こんなときどうする?

● よくあるコマッタ:ワガママ

気に入らないことをすると嫌がって、暴れる・うなる・咬む。これはワガママ! どんなに、かわいくても、小さくても、この兆候を見逃してはいけません。人に対してこのような態度をとるのは家庭犬としてルール違反です。わがまま放題の大人になる前に、仔犬の頃から、飼い主さんがしっかりしたリーダーシップをとり、「自分の思い通りにはならない、時には我慢しなければいけない」ということを教えましょう。リーダーシップをとるために、力で押さえつける必要はありません。日々の生活のなかで、次のようなことを実行し、尊敬される、信頼される飼い主となって下さい。

  • イヌの言いなりにならない: 吠えても要求は断固無視です。要求をかなえてあげるのなら静かになってしばらく経ってからにします。マンションなどで吠え声が困る場合は、ケージに入れ、厚手の毛布などでケージを覆って下さい。一つの妥協はそのうちたくさんの妥協になり、いつの間にかイヌに命令されて動くようになってしまいます。
  • 反抗的な態度は無視する: 唸っても、とりあうのはやめて、何事もなかったような態度でいましょう。そのうち脅しが通用しないとわかるはずです。 騒いだり、体罰を与えたりしても良い結果は得られません。
  • 一緒に遊ぶ: 遊びは良い勉強の場です。おもちゃを使って、できれば1日に5回以上遊んであげます。遊びの開始、終了は人間が決めます。イヌが遊びを要求して吠えても無視します。遊んでいる間に、「どうぞ(くわえて)」と「ちょうだい(放して)」を教えます。
  • たくさんほめてあげる: 何かをさせた時だけでなく、良い子の状態(大人しくブラッシング、ケージの中で静かにしている)でいる時にもほめてあげましょう。
  • 身体を触る練習をする: どこを触られても大丈夫なように、ご褒美をあげながら触る練習をします。
  • ブラッシングなどを嫌がってもやめない: ごほうびをあげ、優しい声でなだめながら続けます。嫌がってもやめてもらえないと覚えさせます。ただし、いきなり1時間のブラッシングは無理です。少しずつ。
  • 抱っこの練習をする: 最初は優しく、人間の身体(わき腹)に密着するように横に抱きかかえましょう。もし暴れても降ろしてはいけません。静かになったらほめて降ろしてあげます。
  • ケージトレーニング: 夜・留守番の時、また人がいる時でも、人の食事中・来客時・監視できない時などはケージにいれます。
  • 食餌や散歩の時間をずらす: いつも同じ時間だと、イヌが催促し、それをかなえてしまうことになりやすいので、人の都合に合わせてみましょう。
  • 立ち入り禁止の場所をつくる
  • 外に出かける: 初めての場所、苦手な場所に一緒に出かけることによって、飼い主さんに対する信頼度をアップさせます。ただし、恐がりな子は、恐い思いをさせないように、少しずつ慎重に。

生後6ヶ月くらいになると、良い子が急に反抗的になることがあります。人間にすると中学生くらい。子供時代からの脱皮の時期ですね。特別なことをする必要はありませんから、手をぬくことなく、以上のことを繰り返し行って下さい。また、成犬(特に大型犬)で、すでにかなりわがままな場合は、できるだけ早く専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。


以上、行動クリニック五十嵐先生のお話を参考にさせていただきました。