おしえて/こんなときどうする?

● よくあるコマッタ:トイレができない

トイレを覚えるまでの時間は個体差がありますし、一度覚えたトイレも出来なくなってしまうことがあります。
トイレトレーニングは根気よく続け、覚えた子でも、「トイレができるのは当然」と思わず、トイレで排泄している姿を見かたらほめてあげて下さい。
トイレを失敗してしまう子・・・次のようなことは大丈夫ですか? もう一度、よく見直して下さい。

・トイレの場所・形は適切ですか? また、トイレの場所はわかっていますか?
・トイレで排泄することが良いこと、と理解できていますか?
・無意識のうちにトイレを失敗するように仕向けていませんか?

例) 人:失敗をした時大騒ぎした→ イヌ: 失敗をすると関心を向けてもらえる
   人:失敗をした時ひどく怒った→ イヌ: 排泄すると叱られるので隠れてしなければいけない
   人:ちょっと目をはなしてしまった(その間に失敗した)→ イヌ: 見られていなければどこでしてもいい
   人:トイレが終わったらすぐケージに戻した→ イヌ: トイレをしたらケージにいれられてしまう

トイレトレーニングとは…【トイレにいれる→ するまで待つ→ 排泄を始めたらほめる→ 終わった直後にごほうびをあげる(最終的にごほうびは不要です)→ 外に出す】これを繰り返すことです。 個体差はありますがトイレを我慢できるじかんは、おおよそ、生後6ヶ月までは月齢+1時間、6ヶ月を過ぎると半日くらいです。トイレを失敗する癖をつけないことが、トイレ達成への早道ですから、我慢できる時間を頭に入れ、人が見ていられる場合とそうでない場合、各々に適したトレーニングをお家に来た日から始めて下さい。失敗を発見したら、イヌはクレートにいれてすみやかに掃除します。けして叱ってはいけません。“叱ることは百害あって一利なし”です。

● 人が見ていられる場合

クレートとトイレサークルを用意します。
クレート(扉のある箱型のケージ):快適なベッドであるように、なかはフカフカの敷物などを敷く。
大きさは手足を伸ばして横になれるくらいのもの(大きすぎるものは不適)。
トイレトレー:高い枠がなく、少し段差があり、充分方向転換できるくらいの大きさのもの。
トイレサークル:トイレトレーにペットシーツをひき、サークルで囲う。

1. 朝起きた時、そろそろいつものトイレノの時間、あるいは、トイレをしそうな素振りが見えたら、トイレサークルにいれ、そのまま待つ(40分くらいまで)。この際、じっと見ているのではなく、さりげなく見守る。
2. トイレを始めたら、静かに「いい子ね」などと声をかける。
3. 終わったら外に出す前に、その場でほめてご褒美をあげる。
4. サークルの扉を開け、外に出てきたら遊んであげる。
   注)サークルの出入りはイヌの足でさせる。人間が抱きかかえてサークルの上から出し入れすると自主的に行くことを覚えない場合がある。

40分待ってもトイレをしなかったら、クレートにいれ、20分後くらいに再びトイレサークルに連れていく。
トイレを我慢できる時間内で眼をはなす時は、クレートにいれる。
   *生活を一週間ほど観察すると、だいたいのリズムがわかり、トイレの時間も予測できます。
   *クレートにいれるのは、トイレを我慢することを覚えさせる効果もあります。

● 人が見ていられない場合・家に来たばかりの仔犬の場合

サークルの中にベッドとトイレトレーを用意し(ベッドの場所以外はトイレ)、生活スペースをその中に限ります。
ベッド:ある程度の高さがありトイレと区別できるもの。快適で、手足を伸ばして横になれるくらいの大きさ。

● ステップアップ

監視の目が行き届くのは、普通の人であれば一部屋が限界ですね。ここで100%成功する日が2週間つづいたら、次の部屋を開放しても構いません。このように徐々に行動範囲を広くしていきます。繰り返しますが、失敗する状況をつくらないようにすることが肝心です。 理想は…トイレのコマンドとなる言葉を決め(例えばオシッコ)、トイレを始めたら、「オシッコ」と優しく声をかけてあげます。このコマンドでトイレをするようになれば、将来、どこにでも一緒にお出かけできます。

*都会で人と共に行動するイヌにとって、従来のように排泄は散歩でするといったスタイルはいろいろと問題があります。携帯できるトイレシート=トイレと覚えされることがベストです。屋外で自由にトイレをする習慣がついてしまうとそれをやめさせるのは大変ですから、最初からトイレシートでトレーニングすることをお勧めします。

以上、行動クリニック五十嵐先生のお話を参考にさせていただきました。