おしえて/こんなときどうする?

犬の性成熟と避妊について

早ければ生後半年、遅くても生後1年もすると女の子はシーズンを迎え、男の子は異性に興味をしめすようになります。精神面で大人になるには2年といわれていますが、身体は思いの他早く成長します。愛犬の変化にうろたえないように「性的に大人になる」ということを頭にいれておいて下さい。
  • 女の子の場合
    大人になると発情期(シーズン)がきます。発情期の間隔は4~13ヶ月とその子によってまちまちですし間隔が一定でない場合もあります。また、幾分は日照時間の影響による季節性があり、実際、晩冬~早春、晩夏~初秋に発情する子が多くみられます。発情中は、食欲の減退、頻尿、トイレの失敗、情緒不安などをしめすこともあります。発情期は次のような経過をたどります。 * 数字に関しては諸説がありますので、日数は目安と考えて下さい。

    発情周期: 発情前期→ 発情期→ 発情後期→ 無発情期(発情休止期)
    発情前期: 平均5~9日間陰部の腫大と膣からの血様おりものが認められ、始めの頃は
    オスを拒絶するが、中頃から終わり頃には受動的な態度になる。この時期はオス
    の興味はひくが交尾は許さない。
    * 血様おりものは人間の月経出血とは異なるものである。
    発情期: 平均7~12日間陰部の腫大は最高となり交尾を許し、受胎能力も最高となる。
    発情後期: 平均7~10日間(発情後期の定義によりかなり異なる)発情行動は消失する。

  • 男の子の場合
    特別に発情期というものはありません。発情した女の子に反応するようになります。尿の臭いが刺激臭をおびたり、成熟したオスイヌの本能に起因する問題行動が現れたりする場合があります。
  • 避妊・去勢手術
    メスで子宮と卵巣、オスで睾丸を摘出します。獣医学的見地からはは手術をお勧めしますが、結論を出すのは飼い主さんです。手術についてよく理解し、生活環境なども考え合わせて、飼い主さんとその子にとって良い選択をなさって下さい。わからないことがある、結論をだしかねる、そのような時はご相談下さい。
  • 手術の結果
    避妊手術: 乳腺腫瘍の発症率がかなりの確立でおさえられる。子宮蓄膿症に罹患する心配がなくなる。
    イヌも人も発情に伴うストレスから開放される。
    去勢手術: 肛門周囲腺腫、前立腺肥大などオス特有の病気の発症率が低くなる。尿の刺激臭がほぼなくなる。
    性格的な変化として攻撃性が減退し温和になり、人との結びつきがつよくなる傾向にある。
    (ただし生れついての個性まで変えてしまうものではない)
    手術による悪影響はほとんど考えらません。
    ホルモン代謝の変化により肥満する場合がありますが、術後の肥満に関しては他の原因(食餌量、間食、運動量)
    によることが多いようです。
  • 手術の時期
    将来的な病気の発症率を下げる意味では、メスでは最初のシーズンを迎える直前(約生後6ヶ月)が良いとされていますが、その他にも考慮すべき問題があり、いつがベストかはその子によって異なります。
    生後5ヶ月くらいになって、手術をお考えのようでしたらご相談下さい。