おしえて/こんなときどうする?

猫の性成熟と避妊について

早ければ生後半年弱、遅くても生後1年もすると女の子はシーズンを迎え、男の子は異性に興味をしめすようになります。精神面で大人になるにはまだしばらくかかりますが、身体は思いの他早く成長します。愛猫の変化にうろたえないように「性的に大人になる」ということを頭にいれておいて下さい。
  • 女の子の場合
    大人になると発情期(シーズン)がきます。
    • 交尾排卵です。交尾による膣の刺激が排卵を誘発します。自然排卵の人やイヌと違う点です。
    • 季節的多発情動物であり、日照時間が周期の季節性をコントロールするといわれます。
      我が国では早春に最大のシーズン、俗にいう「ネコの恋の季節」がきますが、それ以外の時期にも発情を迎える子がいます。
    • 平均発情周期は14~21日、通常3週間くらいで、シーズン中一定間隔で発情行動を示すのではなく、ふつう何回かの発情周期が連続し、その後、非周期的な行動を示すようになります。シーズン当初、または間に休止期(微弱発情)がみられる場合もあります。 発情周期:発情前期。1日もしくはそれより短い。発情期特有の行動は見られるが雄は拒絶する。
      発情期: 6~7日間。発情期特有の行動が著明になり雄を受け入れ交尾可能となる。
      発情後期:特有の行動も観察されなくなる。
      1~2週間後に始まる次の発情前期までこの期間が続く。

  • 男の子の場合
    特別に発情期というものはありません。大人になると発情した女の子に反応するようになります。尿の臭いが独特な刺激臭をおび、なかにはスプレイ行為(いわゆるカケション)を始める子がいます。
  • 避妊・去勢手術
    メスで子宮と卵巣、オスで睾丸を摘出します。獣医学的見地からはは手術をお勧めしますが、結論を出すのは飼い主さんです。手術についてよく理解し、生活環境なども考え合わせて、飼い主さんとその子にとって良い選択をなさって下さい。わからないことがある、結論をだしかねる、そのような時はご相談下さい。
  • 手術の結果
    避妊手術: 乳腺腫瘍の発症率がかなりの確立でおさえられる。子宮蓄膿症に罹患する心配がなくなる。ネコも人も発情に伴う
    ストレスから開放される。(特に発情期の鳴き声は集合住宅での生活の場合、深刻な問題となりえます)
    去勢手術: スプレイ行為・尿の刺激臭がほぼなくなる。性格的な変化として攻撃性が減退し、温和になり人との結びつきが
    つよくなる。(ただし生れついての個性まで変えてしまうものではない)
    発情期のメスネコに反応して外出しなくなるため、喧嘩よるウイルス病の罹患、交通事故の確立が低くなる。
    前立腺肥大などオス特有の病気の発症率が低くなる。

    手術による悪影響はほとんど考えらません。ホルモン代謝の変化により肥満する場合がありますが、術後の肥満に関しては他の原因(食餌量、間食、運動量)によることが多いようです。統計的には寿命が延びます。
  • 手術の時期
    将来的な病気の発症率を下げる意味では、メスでは最初のシーズンを迎える直前が良いとされていますが、その他にも考慮すべき問題があり、いつがベストかはその子によって異なります。生後5ヶ月くらいになって、手術をお考えのようでしたらご相談下さい。